2005年12月24日

本番中の出来事

ファックジャパンです。
しかし
今回やっていて一番ドキドキしたのが
判決を聞く瞬間も
さることながら
ぼくはなんといっても
エキストラの役者さんが喋る瞬間が一番ドキドキしました。
「この裁判は有罪か無罪かを決めるんですよね?」
というようなことを芝居中に客席から黒木さん演じる裁判進行官に聞いてしまう、という役柄なのですが、
ほとんどのお客さんはその人がエキストラの役者さんだとは思わないようで
その人が喋った瞬間
「あ、なんかお客さんが騒いではる」
という張り詰めた緊張感がピンと客席に広がるのです。
いやその瞬間は毎回ドキドキしました。
おもしろかったです。
協力していただいたエキストラの役者さん、ありがとうございました。
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2005年12月22日

大陪審没ネタ

公演後も、このBlogへの訪問者がそれなりにいることを知って、ちょっと嬉しくなって更新。
純子です。

自分のPC内のデータを整理してたら、台本作成中の没ネタが出て来た。
おそらく蓮行も覚えてないでしょう。もう消してしまいますけど、せっかくなんで載せてみようかな・・と。こういう没シーンをいっぱい経て、最終的に台本ができるんですね。
ちなみに、このメモは、10月25日作成でした。


■「原告はどうした?」と言われて

松原 奴は・・死んだ。
元山 嘘はいけません。
松原 ああ・・。同情引くかなあと思って。


※こんな一言ばっかり作ってたなあ。


■回想

松原 すみこ・・この案件、俺にまとめられるだろうか。
瀬口 こら。駄目だぞ。弱い一面見せてるフリなんかしても。
   自信満々なんだろ。
松原 ばれたか・・。
瀬口 油断は禁物。重要ポイントのおさらい。社長は、
二人 費用対効果費用対効果って言われるのをものすごく嫌がる
   フリして、人一倍費用対効果に敏感。
松原 よし。
瀬口 指輪、買ってあるか?
松原 おお。何なら今渡そうか。
瀬口 まだいらない。お金持ちと結婚するのが夢だから。
松原 よし。
瀬口 じゃ、がんばってこい。(とキス)


※瀬口さんのキャラが違う・・。松原との関係も微妙に違う。最初こういう設定だったのか・・。
posted by 劇団衛星 at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月20日

打ち上げです〜

image/daibaishin-2005-12-20T02:18:44-1.jpg黒木です。
(紙本さんとアッコスンと岡嶋さんが)心ないいたずらしてごめんねファックさん。
お疲れ様でした。
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2005年12月17日

勝訴か敗訴か

ファックジャパンです。
大陪審も二日を終え、
三回の判決が下されましたが、
いまのところ原告側の
「一勝二敗」
なのであります。
原告の岡嶋・ファック組が現在負け越しています。
原告側に入れてくれた人ごめんなさい。
二敗をきっした時点で演出の蓮行さんは
「もし被告側が3連勝したら、ちょっとセリフを増やして原告有利な展開にしようか」
とまで言い始めるぐらい
ぼくらは追い詰められていたのです。
けれど昨日の夜に
ようやく初勝利です。
今日も勝ちたいです。
これから観にくる人は
ぜひ
原告を応援して下さい。
よろしくお願いします。
しかし
負けるとこんなに気分が悪いとは…
勝つとこんなにホッとするとは…
まさか結審の出た後のダメ出し中
原告側の岡嶋・ファック組と、被告側の劇団☆世界一団の小松さんとの仲がこんなにもギスギスするとは…
あの楽屋のムードはリアリティがあるということではなく、リアルそのものなのであります。

posted by 劇団衛星 at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月16日

法廷だより

image/daibaishin-2005-12-16T22:02:14-1.jpg乾燥して、がびがびになったスライダー。
posted by 劇団衛星 at 22:02| Comment(1) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月15日

法廷だより

image/daibaishin-2005-12-15T13:38:57-1.jpgスペースオルタナティブは元レストラン。いい椅子でご機嫌!こんな感じ。
早めに来られたら、いい椅子に座れます。
posted by 劇団衛星 at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月12日

東の松阪、西の蓮行

ファックジャパンです。
いよいよ今週が初日です。
稽古が終わった後、演出の蓮行さんは眉間にシワをよせて病弱な北斗の拳のケンシロウみたいになり、
「うーむ。まずいなこれは…」
と、にがにがしげにそうつぶやくことの多かった昨今の稽古場。
しかし昨日の蓮行さんは違いました。
「自信が確信に変わりました」
とは平成の怪物、西武ライオンズの松阪投手がプロ初勝利をあげた後のニクいコメントなのですが、
昨日の蓮行さんの稽古後のダメ出しはこの時の松阪に匹敵するぐらいの勢いがあったのです。
稽古が終わった後
「ちょっと小一時間ほどダメ出しをしたいんで」
と蓮行さんが言い、ぼくらは稽古場の近所の喫茶店へ移動しました。
そうしたらそこにいたのは蓮行さんではなかったのです。
そこには松阪投手がいたのです。
「ぼくは稽古を見ていて興奮してしまい、軽く何かが出そうになりましたよ」
と、蓮行さん…いえ、京都の松阪は言いました。
一体「何が」出そうになったのか。
そこらへんについては誰もふれませんでしたが、
とにかく
蓮行さんが「大陪審」という作品にたいしてかなりの手応えを感じていることはわかりました。
蓮行さんにとって今回は
「10年以上お芝居をやってきて、もしかしたら初めて」
といえるジャンルの作品になるようです。
「こんなんもできるんや、とおもった」
とニセ関西弁も飛び出すほどテンションの上がっている蓮行さん。
けれどそれでいて今まで劇団衛星のやってきていることの流れの中の作品なのではないかなと思われます、今回の「大陪審」。
だからなんとかしてこの作品をガッチリ手中に納めたいと思っている今日このごろなのであります。

posted by 劇団衛星 at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

純子の稽古場日誌・その2

今日は、通し稽古を観ました。こんな言い方は自画自賛で信憑性に欠ける気がしますが・・いい感じです。あとは役者達が、どこまで本当にこれを自分の言葉として発することができるか、だと思います。

といったところで、1週間前の「つづく」の続きになるんですが、今回の作品は裁判なので、与えられた台詞を役者が覚えてそのまま言うというのではいけないのです。原告・被告双方が、自らどうこの裁判で戦うか考えて、言葉にしていかないといけない。だから、そういう台本の作成のしかたをしてきました。

どこまでが台詞か?どこまでが当日役者たちがその場の勢いで口にする言葉か?
ある意味、わかりません。そういうきわどい複雑な作品構成になってます。

そしてさらに、この作品はマルチエンディングの形式をとっています。
実際にご来場いただいた方(お客さんは全て、裁判を傍聴にきた「陪審員候補者」として、本公演をご覧いただきます)から無作為に選ばれた陪審員のご判断によって、原告勝訴か被告勝訴かが決まります。
つまり、この作品の結末は、ご来場いただく皆様の手にゆだねられているわけです。

役者達は稽古場でも、「こんな進行じゃ、僕たち勝てないじゃないですか」というような言い方をします。彼らは本当に、勝つために「裁判」してるんです。

ぜひ皆さんにも、そういうつもりでお越しいただきたい、と思っています。文字通り、「お客さんと一緒に作る」舞台作品です。
・・あ、でも、嫌がる方を無理矢理舞台上にあげたりはしませんから、そこはご心配なく。
posted by 劇団衛星 at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月10日

岡嶋さんが持ってきた

ファックジャパンです。
歳末な雰囲気もただよい始めております今日この頃。
昨日は岡嶋さんもよほどオメデタイことがあったのか、稽古場にくるなりみんなにおモチを配り始めたのでした。
「これ、100円均一のおモチやねん」
そう語る岡嶋さんの顔も微笑んでおります。
うれしくなったぼくらもこの日はみんな岡嶋さんからもらったおモチをポケットに入れて稽古をすることにしました。
稽古場はオメデタイ雰囲気に包まれてゆきます。
そうです。
一足早いお正月がぼくらのところにやってきたのです。
「大陪審」が終わったらみんなでこのおモチを食べたいと思います。
岡嶋さん、ありがとうございます。
おモチを見た演出の蓮行さんも、
「いいじゃないですか」
と、大変上機嫌でした。

posted by 劇団衛星 at 08:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

秘密兵器

image/daibaishin-2005-12-09T15:35:09-1.jpg黒木です。
紙本さんが手にしてい謎の白い直方体の物体は、劇中に登場する小道具《スライダー》。その正体とは…??
posted by 劇団衛星 at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

作品と映像

稽古場日誌その1を「つづく」で終わっておきながら、続きを書けてなくてすみません。
純子です。

その「続き」ではないんですが(すみません、これはまた書きます)、昨日は稽古場に、映像スタッフが来ていました。

12月2日の日誌で、ファックも書いていましたが、今回の大陪審では「生中継」が行われます。
2010年、この日の法廷は、特分法に基づく「特設分離法廷」にて行われます。2005年現在では裁判所に原告・被告が集まって裁判が行われますが、IT技術の発達によって、遠隔地でも行えるようになったのが、この「特分法廷」による裁判。つまり、被告は被告の好きな場所に、原告は原告の好きな場所にいて、それぞれの法廷と裁判長のいる裁判所を、中継でつなぎ、裁判は進行します。

このたび、皆さんにお越しいただくスペースオルタナティブは、原告側の特分法廷です。被告側の特分法廷は、船の上に設置されています。
そことの中継を、映像班が準備しているのを見ていると、何だかすごいことが行われているようなのを感じます。どれくらいすごいことなのか、まあ、私にはよくはわからないんで、もしかしたらそんなにすごくないのかもしれないけど、とにかくすごそうに私には思えます。

演劇に映像を用いる作品は、いろいろあるし、劇団衛星の作品でもこれまでからいっぱいやってきたけど、今回の裁判は、またちょっと違います。生に近い映像っていうか・・。いや、生中継だから生なんだけど、目の前に役者がいるのに近い映像っていうか・・。ま、とにかくどういう風になるのか、実際に確かめに来てみてください。
正直、私も最終的にどんな風になるのかは、当日実際に観てみないとわかりませんので。(こればっかりは稽古で観ることもできず・・。)
posted by 劇団衛星 at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月08日

稽古場に来る人

ファックジャパンです。
本番も間近に迫ってくると稽古場には役者と演出家だけではなく、スタッフさんや制作の人間など様々な人が集まってきます。
けれど
ぼくは関係者だけではなく、全然関係のない人にも、暇があればぜひ稽古を見ににきてほしいなと思います。
プロレスラーの長州力(パラパラを踊る長州小力がモノマネをしているその本人の方)は、練習している道場に部外者がくることにたいしてすごく神経質になるそうですが、
ぼくは全然気にしません。
できれば様々な人にぼくらの稽古場の様子も見ていただければなと思っているのです。
本屋でいうならば立ち読みぐらいの感覚で、稽古を見て本番を観に行くかどうかを決めてみるのもよいと思います。
劇団衛星は「東山青少年活動センター」というところでよく稽古をしているので機会あればぜひどうぞ。
そうです。
ぼくらは長州力とはそこら辺の考えが少し違うのです。
けれど誰でもウェルカムとはいえなんと驚くべきことに今回の「大陪審」では、
制作の植村さんが中学生の時の恩師が稽古場によく来てくださるのです。
不思議なことですが本当です。
しかもこの間はぼくらと一緒にウォーミングアップまでしていましたし、
稽古中もやはり教師としての血がさわぐのか、
「あのー、ちょっとすいません」
と、わからないところを何度も黒木さんに聞いていました。
この状況は一体なんなのだろうかと思いますが、
普段の稽古場とは違い、やはり新鮮で刺激的でありました。
劇団衛星の演出家が長州力ではなく蓮行さんだったからこそ実現した稽古だったと思います。
良かったです。
長州力ではなくて。
posted by 劇団衛星 at 01:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月07日

本番前の空気

純子です。

今日も盛りだくさんな一日だった。さすがに疲れたので、あんまり凝った内容書けないので、昨日の続きはまた明日にします。ごめんなさい。

今日、久しぶりに思ったけど、私は公演前の稽古場の雰囲気が好きです。
公演の少し前、稽古場にスタッフとかみんなが顔を出すようになり、ちょっとした緊張感というか一体感というかが生まれて来る。
今回の公演は、基本的に、全部「コアは稽古場にある」という思想で創ってきた作品だけど、それでも、今日、稽古場にほぼ全員の劇団員が集まってる様子を見ると、何か、あ・・いいな・・と思ったのでした。

こういう感覚が久しぶりなのは、今回が久しぶりの新作公演だからでしょうか・・。私は別に、新作の公演をそれほど特別なものと思ってるわけではなくて、少なくとも特別にいいものと思ってるわけではなくて、でも、よい面も不安な面も両方、「新作公演」にはあるのかもしれないな・・。
それは非常に、悪くない感覚です。
posted by 劇団衛星 at 01:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月05日

アフター

image/daibaishin-2005-12-05T23:39:19-1.jpg黒木です。
できた!
脱キノコブログ!

(今以降見られた方は意味がわからないでしょうが、このブログのデザインになる前は作業途中として、キノコデザインになっていたのです)

わははは。
posted by 劇団衛星 at 23:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビフォーアフター

image/daibaishin-2005-12-05T14:58:11-1.jpg黒木です。
ヤアヤア、みなさんこんにちは。今このブログを見られた方は、なぜ『キノコ』?と思われたことでしょう。
それはひとえに私(嫌いな食べ物:椎茸)のせいなのです。
はははは。

笑ってごまかすしかありません。余裕ッちで作業をしてたら、稽古の時間になってしまいました。
ちゃり〜ん
残りは稽古後作業しますです。
はははは。
ええやんなあ、キノコでも!
posted by 劇団衛星 at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

純子の稽古場日誌・その1

あれ。ファックの更新が止まってる・・。私が参戦したせいでしょうか・・?

どうも。純子です。
最近は毎日稽古場に通っています。

衛星の作品は、稽古場で作られます。
・・と書くとあまりに当たり前ですけど、劇団衛星では、台本作成から稽古場でします。
蓮行が「口立て」で作った台詞を、役者がその場で言って、作品が出来ていきます。
古くはシェイクスピアが、もうちょっと最近ではつかこうへいさんなどが、そういう手法で創作していたと聞きます、そんなやり方です。

そんな稽古場での、私の仕事は、蓮行の作った台詞を口述筆記な形でパソコンに打っていくことです。
こんなことを10年くらい続けてますから、蓮行の台詞の流れは何となく理解してるので、かなり無茶なスピードでも一応台本作れます。
特に今回の作品は、裁判もので、弁護士などの長い台詞があったりして、それをかなり早いスピードでしゃべったりするので、書き取るのは必死です。普段以上に、大変です。それができてる私ってすごい・・とちょっと自画自賛な気分になってます。

でも、そうやって作ってるおかげで、この作品も、私にとって、とても大事な作品になってきました。

現在、台本の完成度は7〜8割程度だと思います。
というのも、今回の作品は、これまでの衛星の作品ともまた違って、さらに「稽古場で創る」「役者と(が)創る」要素が大きいからです。
今回の作品は、いわゆる「台本」はおそらく完成しません。これは、裁判ですもの。裁判に台本なんて、ないんです。
・・なんて言っても、ようわからんでしょうけど、この辺は、また次回、説明します。 つづく。
posted by 劇団衛星 at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月03日

小松利昌、追い詰められる

ファックジャパンです。
稽古は日々白熱しているのですが、
劇団☆世界一団の小松さんも日々白熱しています。
大変です。
何しろ小松さんは弁護士役なだけに、今回の大陪審では一人でペラペラ喋るシーンがやたら多いのです。
おまけに喋る中身が日常生活にはあまり使わない難しい単語や言いにくい単語だらけなので本当に大変そうです。
長セリフも多いのです。
演出の蓮行さんはそんな小松さんに言います。
「でも小松さんは絶対セリフを噛まないですよね」
小松さんは無言です。
蓮行さんは言います。
「でも小松さんは絶対セリフを噛まないですよね」
やっぱり小松さんは無言です。
すると蓮行さんはほほ笑みながら言います。
「でも、小松さんは絶対セリフを噛まないですよね」
けれどやっぱり小松さんは無言です。
すると蓮行さんは今度は満面の笑顔になって言います。
「でも、小松さんは、絶対セリフを噛まないですよね」
小松さんはやがてゆっくり微笑むと、ついに口を開きました。
「ええ、ぼくはセリフ噛まないんですよ。これが不思議と」
それを聞いて蓮行さんはニッコリしています。
ぼくらは黙っていました。
大人になると笑顔にも色々あるのだなと知った、そんな夜でした。
posted by 劇団衛星 at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月02日

生中継の現場

ファックジャパンです。
今回の大陪審ではなんと、『生中継』が入ります。
実は登場人物の一人が舞台上には現われず、別の場所からモニター越しに舞台にいる人間と会話をすることになっているのです。
生中継なのでやり直しができませんし、噛んだりもできません。
それは舞台上でも同じなんですが、
やはり何かドキドキいたします。
昨日の稽古ではその段取りを決めておりました。
「中継先は今のところ船の上になる予定なのだが、その揺れはどうするのか」
ぼくは生中継担当の原田さんに尋ねました。
やはり画面が揺れ続けていると見ている方もだんだん気持ち悪くなってきますので、揺れは最小限に抑えるべきだと思うのです。
すると、
「揺れない方向で考えています。というか揺れないと思います」
原田さんはキッパリとそう答えてくれました。
そうなのです。
そうでした。
今回はよく考えてみたら船とはいえ、普通の船とは一味違うのです。
原田さんの自信もうなづけます。
そうです今回使う船はなんとあの、
「豪華客船グレートジャスティス号」
なのです。
きっと乗り心地は万全に違いありません。
最高級の船なのです。
揺れなんてそんな、きっと気にならないと思います。
噂ではあの永遠の若大将、加山雄三さんも毎年大晦日にこの船でカウントダウンを迎えているらしいのです。
そんな豪華客船なので制約も色々あるのですが、それでも中継のことが次々と決まっていき、稽古の残り時間も少なくなってきた頃でした。
「おそらくぼくは本番中、船の上にいると思います。これは段取り上仕方ないな」
演出の蓮行さんはうなずきながらそう言うのです。
「いや、その役目は紙本ささんでもできますよ」
誰かがそう進言しました。
演出にはやはり現場を離れてほしくない、という思いもあったかとは思います。
しかし、
「いや、やはりぼくだな」
蓮行さんはイスにこしかけながら、深々と息をはき力をこめてそう答えたのです。
その時、この世の中で蓮行さんを唯一「蓮さん」と親しげに呼ぶ男、生中継担当原田さんがズバッと切り返したのです。
「なんだ蓮さん、向こうに行きたいんですか」
けれど蓮行さんはそれには何も答えずニヤリと笑っただけでした。
真相はわかりません。
けれど、
「豪華客船グレートジャスティス号」
一生に一度は乗りたい船であることは間違いありません。

posted by 劇団衛星 at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月01日

大陪審の特異性

ファックジャパンです。
大陪審開廷初日まで三週間を切っている現在、作・演の蓮行さんはミーティングで大陪審の現在の状況をハッキリと言い、そしてそれを聞いた今回のお芝居のプロデューサーである斎藤さんはしかしあくまで冷静に答えました。
「つまり今回はカッパになるというわけですか」
「そうです、そしてカッパには浮き輪はいらない、ということです」
斎藤さんはうなずきます。
蓮行さんはさらに斎藤さんに対してなおもするどい目付きで言いました。
「このことを…お客さんに公表していくために力を貸してくれませんか」
「え、みなさんがカッパであるということを、ですか」
「そうです、お願いします」
部屋の中に緊張が走りました。
斎藤さんはまさか、という表情を浮かべています。
どうなるのでしょう。
ぼくはただもうアワアワとするばかりでした。
「他のところは惜しいんですよ。速く泳よごうとしているんです、どこも。今回の大陪審はそうではなくて、立ち位置が違うんです。我々はようやくカッパになれたんです」
つまり今までのお芝居が哺乳類だとしたらぼくたちはいま両生類のお芝居をつくっている、というわけですね。
ぼくはそう言いたかったのですが、今一カッパが両生類なのか何類なのか自信がもてなかったのでいえませんでした。

なんにせよ
カッパでなければなしえないお芝居。
それが大陪審、というわけであります。
例えるのならば。
posted by 劇団衛星 at 12:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月26日

苦しみながらも前へ進む

ファックジャパンです。
昨日は劇団衛星のお芝居に初めて出演するゲストの劇団☆世界一団の小松さんに、演出の蓮行さんが非常に険しい顔で、
「お金はいくらかかっても構わないし手段は選ばないので東京から京都まで、なんとか10分ほどで移動してくれませんか」
と、頼んでいました。
「ううむ、ちょっと難しいですね」
さすがの小松さんも困っていました。
そしてちょっと戸惑っておりました。
「何か良い方法はないものだろうか。ぼくはずっとこの問題で悩んでいるんだ」
蓮行さんは苦しそうです。
「ジェット機使っても10分では無理だしなぁ。遠いな、東京から京都は」
もはや絶望的かと思われましたが、その時、ぼくに良いアイデアが浮かんだのでした。
「ならば、距離を短くすれば良いのではないでしょうか」
蓮行さんの目がキラリと光ります。
「距離を、短く?」
「そうです。地殻変動を起こすんです。そしたら東京が京都の隣りに来て…」
言いおわらない内に蓮行さんは口を開きました。
「地殻変動とかそういった現実的でない話しはやめてくれないかな」
蓮行さんの目がギラリと光ります。
「瞬間移動とかワープとかもやめてほしい。なぜならばそんなことを小松さんはできないからだ」
小松さんは深くうなずいておりました。
この時ぼくは自分の稚拙な意見に猛烈に恥じ入りました。
しかし、超状現象を起こさずして考えるとなると…それから1時間近くずっと話し合っていたのですが、結局秀逸なアイデアは出てきませんでした。
そして。
蓮行さんは閉じていた目を開くとこう言ったのです。
「よしわかった…なるほど…無理かあるんだ。東京から京都までを10分で移動するのは無理なんだ」
蓮行さんは苦渋の決断を下しました。
「あきらめよう」

稽古場では全てが順調に行くわけではありません。
こうやって苦しみながらぼくたちは一歩一歩すすんでいるのです。
しょっぱい三日月の夜でした。
posted by 劇団衛星 at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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