2005年12月03日

小松利昌、追い詰められる

ファックジャパンです。
稽古は日々白熱しているのですが、
劇団☆世界一団の小松さんも日々白熱しています。
大変です。
何しろ小松さんは弁護士役なだけに、今回の大陪審では一人でペラペラ喋るシーンがやたら多いのです。
おまけに喋る中身が日常生活にはあまり使わない難しい単語や言いにくい単語だらけなので本当に大変そうです。
長セリフも多いのです。
演出の蓮行さんはそんな小松さんに言います。
「でも小松さんは絶対セリフを噛まないですよね」
小松さんは無言です。
蓮行さんは言います。
「でも小松さんは絶対セリフを噛まないですよね」
やっぱり小松さんは無言です。
すると蓮行さんはほほ笑みながら言います。
「でも、小松さんは絶対セリフを噛まないですよね」
けれどやっぱり小松さんは無言です。
すると蓮行さんは今度は満面の笑顔になって言います。
「でも、小松さんは、絶対セリフを噛まないですよね」
小松さんはやがてゆっくり微笑むと、ついに口を開きました。
「ええ、ぼくはセリフ噛まないんですよ。これが不思議と」
それを聞いて蓮行さんはニッコリしています。
ぼくらは黙っていました。
大人になると笑顔にも色々あるのだなと知った、そんな夜でした。
posted by 劇団衛星 at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月02日

ラジオ

ファックジャパンです。
今日はしばらく稽古場に岡嶋さんと2人っきりになったので、ここぞとばかりにかねてから計画していたプライベートラジオを収録することにしました。
辞書をめくって適当に指差した単語でトークをする、というトーク下手な二人にとって悪魔のように手強いスタイルのラジオです。
おそらくここ大陪審特別サイトにて近日中に聞けるようになるとは思うのですが、今一その仕組みがぼくのような知識の無い者や岡嶋さんのようなおじいちゃん的体質の人にはよく理解できません。
けれど何かの科学の魔法によって、このプライベートラジオがこの特別サイトで聞けるようになるようなのです。
そのようにしてくれるようなのです、どうやら。
収録が無事終わり、ぼくらはさっそく自分たちの喋りをチェックしてみました。
そして聞こえてきたのは…どうしようもないことをしゃべり続ける無残な男たちの会話でした。
5分間の記念すべき第1回の放送分を聞き終えた岡嶋さんは、ゆっくり顔を上げると静かにこういう感想を述べたのでした。
「うん。次はせめてもうちょっとテンション上げよか」
それから今日は勢いに乗って何本も収録を重ねました。
岡嶋さんが回数を重ねるごとにだんだん手慣れてきて達者になってくるので、そこら辺もぜひ聞いてみてほしいです。
このプライベートラジオのタイトルは
「岡嶋・ファックのめくるめくラジオ」
と言います。
いやいや別にすべってるとか、今回はそういう事ではないと思うのです。

posted by 劇団衛星 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

生中継の現場

ファックジャパンです。
今回の大陪審ではなんと、『生中継』が入ります。
実は登場人物の一人が舞台上には現われず、別の場所からモニター越しに舞台にいる人間と会話をすることになっているのです。
生中継なのでやり直しができませんし、噛んだりもできません。
それは舞台上でも同じなんですが、
やはり何かドキドキいたします。
昨日の稽古ではその段取りを決めておりました。
「中継先は今のところ船の上になる予定なのだが、その揺れはどうするのか」
ぼくは生中継担当の原田さんに尋ねました。
やはり画面が揺れ続けていると見ている方もだんだん気持ち悪くなってきますので、揺れは最小限に抑えるべきだと思うのです。
すると、
「揺れない方向で考えています。というか揺れないと思います」
原田さんはキッパリとそう答えてくれました。
そうなのです。
そうでした。
今回はよく考えてみたら船とはいえ、普通の船とは一味違うのです。
原田さんの自信もうなづけます。
そうです今回使う船はなんとあの、
「豪華客船グレートジャスティス号」
なのです。
きっと乗り心地は万全に違いありません。
最高級の船なのです。
揺れなんてそんな、きっと気にならないと思います。
噂ではあの永遠の若大将、加山雄三さんも毎年大晦日にこの船でカウントダウンを迎えているらしいのです。
そんな豪華客船なので制約も色々あるのですが、それでも中継のことが次々と決まっていき、稽古の残り時間も少なくなってきた頃でした。
「おそらくぼくは本番中、船の上にいると思います。これは段取り上仕方ないな」
演出の蓮行さんはうなずきながらそう言うのです。
「いや、その役目は紙本ささんでもできますよ」
誰かがそう進言しました。
演出にはやはり現場を離れてほしくない、という思いもあったかとは思います。
しかし、
「いや、やはりぼくだな」
蓮行さんはイスにこしかけながら、深々と息をはき力をこめてそう答えたのです。
その時、この世の中で蓮行さんを唯一「蓮さん」と親しげに呼ぶ男、生中継担当原田さんがズバッと切り返したのです。
「なんだ蓮さん、向こうに行きたいんですか」
けれど蓮行さんはそれには何も答えずニヤリと笑っただけでした。
真相はわかりません。
けれど、
「豪華客船グレートジャスティス号」
一生に一度は乗りたい船であることは間違いありません。

posted by 劇団衛星 at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月01日

大陪審の特異性

ファックジャパンです。
大陪審開廷初日まで三週間を切っている現在、作・演の蓮行さんはミーティングで大陪審の現在の状況をハッキリと言い、そしてそれを聞いた今回のお芝居のプロデューサーである斎藤さんはしかしあくまで冷静に答えました。
「つまり今回はカッパになるというわけですか」
「そうです、そしてカッパには浮き輪はいらない、ということです」
斎藤さんはうなずきます。
蓮行さんはさらに斎藤さんに対してなおもするどい目付きで言いました。
「このことを…お客さんに公表していくために力を貸してくれませんか」
「え、みなさんがカッパであるということを、ですか」
「そうです、お願いします」
部屋の中に緊張が走りました。
斎藤さんはまさか、という表情を浮かべています。
どうなるのでしょう。
ぼくはただもうアワアワとするばかりでした。
「他のところは惜しいんですよ。速く泳よごうとしているんです、どこも。今回の大陪審はそうではなくて、立ち位置が違うんです。我々はようやくカッパになれたんです」
つまり今までのお芝居が哺乳類だとしたらぼくたちはいま両生類のお芝居をつくっている、というわけですね。
ぼくはそう言いたかったのですが、今一カッパが両生類なのか何類なのか自信がもてなかったのでいえませんでした。

なんにせよ
カッパでなければなしえないお芝居。
それが大陪審、というわけであります。
例えるのならば。
posted by 劇団衛星 at 12:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月28日

大陪審を観る動機

ファックジャパンです。
昨日はテレビで総合格闘技のイベント「PRIDE」が放映されていました。
大晦日にもやるらしく、テレビでは打倒紅白だと、声高らかに宣言しておりました。
けれどおそらくどんな格闘技よりもヒリヒリとしたリアリティのある闘いが日夜くりひろげられているのが裁判所なのであります。
傍聴していると、懲役何年や慰謝料何百万円は、腕ひしぎ逆十字固めよりも重い説得力をもってぼくたちの胸に迫ってくるのです。
そしてなんと。
近い将来ぼくらはこの闘いに審判を下さなければいけない立場になるのです。
人を裁くわけです。
裁判員制度導入です。
そうなってくるとあらゆる事件がもはや他人事ではなくなってくると思います。
ぼくらはいつ何時その事件を裁く立場になるのかわからないからです。

しかし一体その裁判の現場はどんな空気になるのでしょうか。
事前にぜひ知っておきたいものですがどうすれば…
はっ、そうだ!
それを、
『大陪審』を傍聴してみて
一度試しに体験してみるというのはいかがでしょうか。
これはとても良い機会になると思います、ニヤリ。
posted by 劇団衛星 at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チケット速報!!

制作の植村です。
「大陪審」本番まであと2週間ちょっととなりました。早いものです。
稽古場でだんだんとできあがってくる作品を見ていて、個人的にも仕上がるのが楽しみになってきました。

さて。チケットの速報です。
18日15時のステージは、残り枚数が8枚となりました。
18日じゃなきゃ・・!という人は、お早めにお求めください。
2番人気は、17日14時と19時です。
お席には限りがありますので、ご希望のステージがお決まりの方は、お早めにお求めいただけますようお願いします。
posted by 劇団衛星 at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作部よりお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月26日

さだまさしの予感

ファックジャパンです。
さて年末が近付き、紅白やなんやかんや歌番組の増えてくる季節であります。
そんな中、
全国にはそれこそ山のように劇団があるとは思いますが、その中でも今、劇団衛星は唯一の存在であると言っていいでしょう。
こんなにも今
「さだまさしブーム」
の予感が吹き荒れている劇団は。
そうなのです。
こようとしているのです、さだブームが。
なぜ今?
なぜその若さで?
なぜサンボマスターではなく、
なぜクレイジーケンバンドではなく、
なぜぼくらはこのとんぼメガネのおっさんをフューチャーしつつあるのか?
なぜなのか。
それは、それが劇団衛星であるからです。
さだまさしがしっくりくるところが正に劇団衛星が劇団衛星たる所以なんです。
けれどぼくはこのブームの予感にも若干の不安を感じていたのでした。
それはゲストの、大阪の中でもかなりポップな劇団として名高い劇団☆世界一団に所属している小松さんのことでした。
もしかしたら引かれるんじゃないかとも思っていたのです。
けれど、
「ぼくはね、さだまさし…ほんまに好きですね」
小松さんはするどい目つきでぼそりとそうつぶやいたのでした。
「いやぁ、かかしっていう曲がね…たまらないんですよ」
良かった!
類が友を呼んだと思いました。
良かった!
むしろ小松さんの存在がこのさだまさし波に拍車をかけるのではないかとにらんでいます。

安心したところで一つ質問です。
みなさんは今、音楽でも何でも良いのですが、自分の中で何かブームって来ていますか?
posted by 劇団衛星 at 22:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

苦しみながらも前へ進む

ファックジャパンです。
昨日は劇団衛星のお芝居に初めて出演するゲストの劇団☆世界一団の小松さんに、演出の蓮行さんが非常に険しい顔で、
「お金はいくらかかっても構わないし手段は選ばないので東京から京都まで、なんとか10分ほどで移動してくれませんか」
と、頼んでいました。
「ううむ、ちょっと難しいですね」
さすがの小松さんも困っていました。
そしてちょっと戸惑っておりました。
「何か良い方法はないものだろうか。ぼくはずっとこの問題で悩んでいるんだ」
蓮行さんは苦しそうです。
「ジェット機使っても10分では無理だしなぁ。遠いな、東京から京都は」
もはや絶望的かと思われましたが、その時、ぼくに良いアイデアが浮かんだのでした。
「ならば、距離を短くすれば良いのではないでしょうか」
蓮行さんの目がキラリと光ります。
「距離を、短く?」
「そうです。地殻変動を起こすんです。そしたら東京が京都の隣りに来て…」
言いおわらない内に蓮行さんは口を開きました。
「地殻変動とかそういった現実的でない話しはやめてくれないかな」
蓮行さんの目がギラリと光ります。
「瞬間移動とかワープとかもやめてほしい。なぜならばそんなことを小松さんはできないからだ」
小松さんは深くうなずいておりました。
この時ぼくは自分の稚拙な意見に猛烈に恥じ入りました。
しかし、超状現象を起こさずして考えるとなると…それから1時間近くずっと話し合っていたのですが、結局秀逸なアイデアは出てきませんでした。
そして。
蓮行さんは閉じていた目を開くとこう言ったのです。
「よしわかった…なるほど…無理かあるんだ。東京から京都までを10分で移動するのは無理なんだ」
蓮行さんは苦渋の決断を下しました。
「あきらめよう」

稽古場では全てが順調に行くわけではありません。
こうやって苦しみながらぼくたちは一歩一歩すすんでいるのです。
しょっぱい三日月の夜でした。
posted by 劇団衛星 at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月25日

自分の名前

ファックジャパンです。
「ファックジャパン」と名乗るようになって5年以上たちますが、この名前のせいで知らず知らずの内に色々な人に迷惑をかけてしまっているかもしれないと、今さらながら気付き始めました。
この間のことです。
稽古の合間に実家に電話をかけようとしたのですが、ぼくの携帯はその時電池が切れていたので紙本さんに携帯を借りることにしたのです。
それで電話をかけたんですけど、紙本さんの携帯にはぼくの実家の電話番号が登録されているらしく、ディスプレイに名前が表示されたんです。
「ファック実家」
と。
とても驚きました。
「ファック実家」
です。
考えすぎかもしれませんが、
もしも紙本さんが携帯を落としてしまいそれを親切な人が拾ってくれた時に、
履歴に
「ファック実家」
とあったら。
いったい拾った人はどう思うだろうかとぼくは不安になったのです。
拾った人はきっと実家で一体何があったのかと心配になるのではないでしょうか。
そして、
「親孝行、したい時に親はなし。やで」
と、忠告の一つもしたくなると思います。
もしも事情を知らない紙本さんの親戚がこの携帯を見てしまったら…
想像するだけで恐ろしいです。
その時ぼくは何やらすごく申し訳ない気持ちになりました。
おそらく
「ファック携帯」
と登録している人もぼくの周りにきっといらっしゃると思います。
よく考えてみて下さい。
「ファック携帯」
です。
色々な意味にとらえられてとても危険な単語ではないでしょうか。
それともぼくが気にしすぎでしょうか。
不安です。

posted by 劇団衛星 at 22:15| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月24日

音楽は流れるのか

ファックジャパンです。
お芝居が始まるまでに、場内で音楽を流すか否かで悩んでいます。
今日は流すとしたらの候補曲の一つ、さだまさしの「償い」という曲を稽古場でみんなで聞いてみることにしました。
この曲は、公判中に全く反省の色が見えなかった被告に対して裁判長が判決を言い渡す時に、
「さだまさしの『償い』という曲を一度聞きなさい」
というようなことを実際に言ったということで新聞に載ったりして有名な曲です。
そしてぼくらは今日その曲をウォーミングアップをしながら聞いてみることにしたのです。
すると、
ストレッチをしていた岡嶋さんはいつのまにか動きを止め、うつぶせになったまま動かなくなってしまいました。
みんな目をつぶっています。
誰も一言も喋りません。
稽古場にはさだまさしの歌声だけが響いています。
重い。
あまりにも重い歌でした。
なんという歌を歌うのでしょう、さだまさしという男は。
この人はただのとんぼメガネの出っ歯のおっさんではなかったのです。
「償い」という曲はただのBGMにはなり得ない、力を持った曲でした。
一人の人間が罪を犯し、それが許されるまでを描き切ったこの曲は圧倒的な存在感を持っています。
聞きおわった後、みんなため息をついて、なんとも言えない気持ちになりました。
およそお芝居の本番前に聞くような歌ではないのかもしれません。
けれど、
「うん、この曲一応キープしときましょう」
演出の蓮行さんはさっそうと言い放ったのです。
「観にきたみなさんにもこの何とも言えない気持ちを味わってもらいましょう」
本番の日。
さだの曲は果たして本当に流れるのか。
また、「償い」という曲はどんなものか。
みなさま、なんとなく気にしておいて下さい。

posted by 劇団衛星 at 23:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 稽古場日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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